No.4カフェ(市ヶ谷・麹町)完全ガイド|話題のハンドクラフト空間を徹底解剖No.4カフェ 市ヶ谷 外観テラス席

東京・市ヶ谷と麹町のちょうど中間、番町の静かな一角にたたずむNo.4カフェ(ナンバーフォー)。カフェでもない、ベーカリーでもない、レストランでもない――そのどれでもあり、どれでもないというコンセプトが、訪れた人を一度でとりこにする。平日の朝から整理券に行列が生まれ、週末には都内各地から人が集まる。それほどまでに支持を集めるこの店の何が、そんなに人を惹きつけるのか。

No.4カフェとはどんなお店?「ハンドクラフト」という哲学

No.4は7つの「ハンドクラフト」を結集し、ひとつにした空間をコンセプトに掲げている。この「ハンドクラフト」という言葉こそが、店の核心だ。焼きたてのパン、薪釜ピザ、自家焙煎コーヒー、クラフトビール。それぞれが職人の技で仕上げられ、同じ屋根の下に共存している。

天王洲の「T.Y.HARBOR」や代官山「IVY PLACE」を運営する「タイソンズアンドカンパニー」の系列店として誕生したNo.4カフェ。その運営母体の質へのこだわりが、空間づくりから食材選びまで、すべてに反映されている。単なるオシャレカフェという表現では、到底おさまらない。

カフェでもレストランでもベーカリーでもない、朝から晩まで楽しめる空間が魅力的な人気店だ。営業時間は8:00〜21:00(20:30 L.O.)と、モーニングからディナーまでシームレスにカバーしているのも、多くのリピーターが生まれる理由のひとつだろう。

アクセス・場所情報:意外と迷わない好立地

所在地は千代田区四番町5-9。JR「市ケ谷駅」から徒歩4分、地下鉄「麹町駅」から徒歩3分という好アクセスにある。どちらの駅から向かっても数分で到着できるため、ランチや休日の散歩ついでに立ち寄るのに最適な立地だ。

特徴的なコンテナハウス型の外観なので、近くまで行くとすぐにそれとわかる。ガラス張りの開放的なデザインは、周辺の街並みの中でも一際目を引く存在感を放っている。番町エリアの落ち着いた雰囲気と、モダンな建築が絶妙に溶け合っている。

No.4カフェ 麹町 外観 ハンドクラフト

食べログ「カフェ百名店」にも選出された実力

食べログの【カフェ百名店2022】に選出されたカフェ「No.4」という実績が、その品質を客観的に裏付けている。口コミ件数は数千件規模に及び、Yahoo!マップでも4.21という高評価を維持し続けている。これほど継続的に高水準の評価を保つ店は、都内でも決して多くはない。

評価の高さには、明確な理由がある。素材へのこだわり、時間帯ごとに変わるメニューの充実ぶり、そしてスタッフの対応力。どれか一点が突出しているのではなく、複数の要素がバランスよく揃っている。そのトータルの質が、リピーターを生み出しているのだ。

看板メニュー「ブリオッシュフレンチトースト」が別格のおいしさ

No.4カフェの名を一躍広めた一品が、湯種製法ブリオッシュフレンチトーストだ。湯種製法で作ったブリオッシュを使ったNo.4オリジナルのフレンチトーストで、自社のベーカリーを持つNo.4でしか実現できない塩ホイップクリームとの絶妙なバランスが魅力の一品である。

厚切りのブリオッシュはしっとりと重く、なおかつ驚くほど軽い食感を持つ。塩気のあるホイップとの組み合わせが、甘さを単調にしない。さらに季節限定の食材で作るシーズナルフレンチトーストは、毎回楽しみにしているファンも多いという。桜の季節には塩漬けの桜をあしらった春限定版が登場するなど、季節ごとの表情も魅力のひとつだ。

No.4カフェ ブリオッシュフレンチトースト 塩ホイップ

パンのラインナップ:毎日40種近くが並ぶ工房直送の味

店に入ると真っ先に目に入るのが、ずらりと並んだパンのコーナーだ。産地にこだわった小麦や全粒粉、自家製天然酵母、きび砂糖、グレープシードオイル、発酵バターミルクなどといった厳選された原料を使用し、毎日40種近く焼き上げられるパンたちが並ぶ。

パンは主に北海道産のキタノカオリやハルユタカなどの品種を使用しており、ライ麦とスペルト小麦はドイツ産の有機のものを厳選して使っている。ハード系からスイーツ系、デニッシュ系まで幅広く揃い、購入してその場でイートインすることも、テイクアウトも可能だ。特に北海道産小麦粉100%と発酵バターを使ったクロワッサンは、定番中の定番としてファンから愛され続けている。

薪釜ピザ・バーガー・サンドイッチ:ランチも本気

モーニングが終わると、ランチメニューへと切り替わる。ランチには薪釜で焼き上げるピザが登場し、自家製酵母のサワードウ生地が持つ深い旨みが際立つ。シンプルなマルゲリータひとつとっても、フレッシュトマトの酸味が鮮やかで、一度食べたら忘れられない味わいだ。

No.4バーガーはチーズ、ベーコン、アボカド、卵などのトッピングが選べ、ビーフパティをソイパティに変更することも可能だ。BLTAサンドイッチはカリカリのベーコン、レタス、トマト、アボカドを詰め込んだチャバタサンドイッチで、ランチにもぴったりな充実した一品。肉食系からヴィーガン対応まで、選択肢の広さも注目に値する。

夜はクラフトビールと大人の時間へ

日が暮れてからのNo.4カフェは、また別の顔を見せる。夜にはT.Y.HARBOR Breweryのクラフトビールが供され、昼間とはがらりと異なる空気が店内に漂う。クラフトビールは自社醸造所「T.Y.HARBOR BREWERY」から3種類をラインアップ。定番の「Pale Ale」と「Wheat Ale」のほかに、期間限定メニューも楽しめる。

ワインやオリジナルカクテルも充実しており、平日の仕事帰りに一杯、あるいは週末の昼からゆっくり飲む、というような使い方もできる。一人でもグループでも幅広いシーンで利用できるのが、このカフェの強みでもある。

コーヒーと紅茶のこだわりも見逃せない

コーヒーは原宿にある自社コーヒーショップ「ザ・ロースタリー」のコーヒー豆が使用されている。オリジナルブレンドのほか、カフェラテ、バニラコナッツラテ、デカフェなど選択肢は豊富だ。しかもセットドリンクには自家焙煎のコーヒーが選べ、後味すっきりでおかわり自由というのは、長居したい人にとって嬉しいポイント。紅茶はSMITH TEAMAKERの厳選品が使われており、コーヒーが苦手な人にも十分対応している。

席・空間:テラス席の開放感と快適な店内

おしゃれで開放的な空間には店内・テラス席があり、ベビーカーやペット連れにも対応している。ただしペットはレストラン内部やテラス内への入店不可という規定があるため、訪問前に公式情報を確認しておくことをすすめる。

1人でも過ごしやすいカウンター席にはコンセントが設置されているため、モーニングやランチのついでに軽いPC作業ができる点も現代的だ。屋根付きのテラスは雨の日でも利用可能で、店内入口のショーケースには人気のクロワッサンやサワードウ、クリームパンなど種類豊富なパンがズラリ並び、その奥には大きな窯のあるオープンキッチンがあり、ライブ感が楽しめる。

No.4カフェ 店内 オープンキッチン 雰囲気

混雑状況と賢い来店タイミング

正直に言おう。No.4カフェは、甘く見ると待つ。9時半頃にはほぼ満席になるという情報は、モーニング狙いの人には特に刺さる。平日でも行列が生まれ、週末ともなれば整理券待ちは当たり前だ。

店頭には整理券を発券する仕組みがあり、QRコードで現在の待ち状況を確認できる。つまり、整理券を取ってから近隣を散策するという行動が可能だ。整理券のQRコードで後何組待ちかわかるので、周辺をお散歩しても大丈夫だという。また注文はQRコード式なのでスムーズで、デジタル対応が済んでいるのも好印象だ。賢く来店するなら、開店直後の8時台か、ディナー予約ができる17:30以降がねらい目と言える。

価格帯:ランチもモーニングもリーズナブル

平均予算はディナーで2,000〜2,999円、ランチで1,000〜1,999円という水準は、都内の人気カフェとしては決して高くない。コーヒーはセットで380円からと手頃で、フレンチトーストや薪窯ピザを含めてもランチ1,500円前後に収まることが多い。コストパフォーマンスの高さも、常連が絶えない理由のひとつだろう。

こんな人におすすめ:No.4カフェの使いシーン

一人でゆっくり読書をしたい朝。デートで訪れる昼下がり。仕事帰りに友人と一杯。子連れで開放的なテラスを楽しみたい週末。No.4カフェは特定の客層に向けた店ではなく、一人でもグループでも幅広いシーンで利用できる懐の深さを持っている。

テイクアウトのパンだけでも十分価値がある。焼きたてを持ち帰り、家でゆっくり楽しむという選択肢も人気だ。東京観光の際には、コーヒーやパンのお供になるジャムなど、東京観光のお土産にも最適なラインナップが揃っている点も頭に入れておきたい。

No.4カフェを訪れる前に知っておきたいこと

項目 詳細
住所 東京都千代田区四番町5-9
アクセス 麹町駅より徒歩3〜4分、市ケ谷駅より徒歩4分
営業時間 8:00〜21:00(L.O. 20:30)
予約 17:30以降の夜のみ受付
平均予算 ランチ:1,000〜1,999円 / ディナー:2,000〜2,999円
支払い方法 QRコード注文対応(最新情報は公式確認推奨)

市ヶ谷・麹町エリアで唯一無二の存在

敢えて訪れるというイメージがあまり定着していないニッチなエリアであることをものともせず、確実にファンを増やし、瞬く間に安定の人気を誇るカフェとして認知度を上げてきた。麹町・市ヶ谷エリアにおいては、もはやなくてはならない存在とも言える。

都心の真ん中にありながら、どこかのんびりした番町の空気感。ガラス越しに差し込む光の中でコーヒーを飲み、焼きたてのパンをほおばる時間。そこには、日常の喧騒からほんの少し離れた、穏やかな感覚がある。No.4カフェは、そういった「余白のある時間」を提供している場所だ。

一度訪れれば、すぐにわかる。なぜここにいつも人が集まるのか。なぜリピーターが後を絶たないのか。答えは、全部この店の中にある。